四国大学音楽ホールにて 2010.3.28

師匠より一言

勝浦町 、坂本地区では昭和30年代みかん産業の全盛期を築いた。

地域全体は活気に溢れ、夏・秋祭りのだんじりも地打ち、拍子で力強く熱演された。しかし、昭和56年代、みかん栽培に適していた高地に大寒波を受け、みかん産業が衰退。坂本のだんじりも若者の打ち手から子供への打ち手へと変った。そして、時代の背景や生活状況の変化、少子化等から子供のたたき手も減少していった。これでは祭りからだんじりが消え去るのではないかと危慎された頃、追い討ちをかけるように120年余り続いた歴史ある坂本小学校が廃校となった。この様な事態の時、四国大学安田教授の「地域の伝統文化の伝承をいかにするか」とのテーマに出会い、そのことがきっかけとなり、四国大学の学生達との交流が始まった。

坂本八幡神社では坂本だんじり保存会代表の山田善章氏から手ほどきを受け、神楽太鼓に触れ、体験した。学生達は後日お礼にとギター伴奏で坂本小学校の校歌を歌ってくれたのには地域の人達に感動を与えた。その校歌は、待望のCDとなり廃校後、農業体験型宿泊施設「ふれあいの里さかもと」にてBGMとして流されたり、故郷を訪れる人達の心を癒やしている。坂本のだんじりが時代の流れに一喜一憂しながらも何とか継承してゆこうとする中で、3年前、女性の打ち手が発足した。現在、「坂本おんな神楽」として、地域の敬老会や福祉施設訪問、イベント等にと活動の場を広げようとしている。

 今回、三木稔先生作曲の中で光栄にも“坂本のだんじり”を取り上げていただき、今にも消え去ろうと懸念された坂本のだんじりがスポットライトを浴び、永遠に残されるという快挙に巡り合い、今日の日を迎えることができました。このことは、四国大学三木稔先生、安田教授、増田先生の熱意あるご指導のおかげと心より深く感謝申し上げます。

☆ 三木稔先生より直接ご指導いただだきました。

☆ 四国大学でピアノと合わせての練習風景

☆ 本番です。

演奏会(サッセイ囃子)YouTubeに移動します。

演奏会(七夕)YouTubeに移動します。

演奏会(だんじり)YouTubeに移動します

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